2021/12/21 15:38

ブラスは、銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいい、日本では真鍮の名で呼ばれています。
その歴史は古く、紀元前後に古代ローマ人が銅鉱と亜鉛鉱を混ぜ合わせて使用していたといわれ、十六世紀に亜鉛金属が発見されてからは両単体金属を溶かし合わせて作るようになったとされています。
ブラスは銅と亜鉛の配合比によって色味が変わり、亜鉛の量を増やす事によって銅赤色→黄金色→帯赤銀白色となり、色味と共に性質も変化しますが一般的に引っ張り強さ・硬さ・延びともに加工しやすく比較的安価なため、現代の日本でもデザイン性の高いインテリア用品や装飾品、文房具、管楽器、身近なところでは5円硬貨に使われています。

そんな加工性・耐性・コストと魅力のあるブラスですが、欠かせない特徴としてエイジングがあります。
万物は時と共にその状態を変化していきますが、このブラスという素材は非常に良い年の取り方をするのです。
使っていくにつれ色が深く光沢が鈍くなる部分と、逆に擦れ合う事で光沢が増す部分が出来て美しいコントラスト作り上げていきます。
当然、人それぞれの好みが有りますので全体的に光沢があって綺麗な方が好きという方もいると思います。そういった方は市販されている金属用の研磨剤や磨き布でお手入れしていただければ全体的な光沢を維持する事も出来ます。
TOP DOG GARAGEにはプロダクトコンセプトの「古き良き時代の物やデザインを、現代風に用途を超えてリメイクし、使う事で傷が付き、使う事で輝きが増す」を再現するブラス素材のアイテムが多くあります。